訪問看護制度Q&A
訪問看護の実績で、返戻や保留の管理が大変です。どうすれば良いですか?
たしかに大変ですよね...
まず管理というのが何を指すかですが、「情報をしっかり見える化し、ミスをなくす」方法として考えていきますね。
実はこれ、なかなか難しい内容でして...
まず第一選択としては、電子カルテのエラーチェックで管理できればベストです。
...が、それじゃあ管理しきれないことも多いのが少し残念なところです。
他には
・エクセルやスプレッドシートで一覧表を作って管理
・付箋管理
・ホワイトボード管理
・その他タスク管理系のアプリ
などが候補。
いろんな訪問看護ステーションがありますが、これらの併用や、地道なダブルチェックを行っているところが多いですね。
管理しているデータの具体的な内容は、
「実績月、氏名、医療なのか介護なのか、保留または返戻理由、行うべき作業、いつ請求予定か」
あたりですね。
オススメの管理方法はありますか?
あくまでイルカ個人の考えですが、
スプレッドシートでの管理がわかりやすいかなと思います。
利用者さんの数が少なければエクセルでもいいですが...
規模が大きくなるとチームで管理していくと思います。
それを考えると、スプレッドシートがいいかなと思います。
返戻や保留でミスが増えているのですが、あとで入金されると思います。
何か問題がありますか?
返戻でも保留でも、後から入金があるので気にしていない人も多いと思います。
また、利用者様やケアマネさんに迷惑をかけなければ大丈夫という意見もあるのですが...
事業において、「キャッシュフロー」というのがとても大切になります。
今回詳細は省きますが(結構長くなります)、
入金が遅れるほど会社は損をする可能性があると思ってください。
特に、立ち上げのタイミングや拡大路線にある訪問看護ステーションは、キャッシュフローの考え方を理解した上で、財務の戦略を練っていく必要があります。
参考
キャッシュフローとは分解すると、「キャッシュ(お金)+フロー(流れ)」つまりお金の流れのことです。
損益計算書上では黒字でも、キャッシュが無くなり企業活動ができなくなれば倒産します。これを「黒字倒産」といいます。つまり利益ばかりに目を取られ、キャッシュフローの管理をおろそかにしてしまうと、「いつの間にか倒産の危機!」なんてことになりかねないのです!
特に起業時は多くのキャッシュを投資に回していたり、そもそも資金的に余裕がなかったりで、この事態に陥りやすいです。「起業時はキャッシュフローが大事」といわれるゆえんです。
創業手帳 https://sogyotecho.jp/whats-cash-flow/