訪問看護制度Q&A
今まで訪問看護で入っていた人が、元気になってきたということでオンコールだけの希望をされています。
通常の定期訪問をなくし、緊急時訪問看護加算のみの算定は可能でしょうか?
残念ながら、オンコールのみの算定はできません。
緊急時訪問看護加算は、訪問を行った場合のみ算定可能となっています。
そうですか...
利用者さんの希望はわりと強めで...
何か対策というか、対案はありますか?
まずパッと浮かぶのは、月に1回の介入を継続することです。
スケジュール管理について、少し手間がかかるものの...
リハビリのみの介入で、医療保険の場合、看護師は月に1回評価訪問をしないといけません。
それと同じ形で管理できます。
もちろん、月に1回だろうと必要性次第になるのでそこは要検討です。
次に、自費でのサービスとして実施すること。
あまり聞きませんが、月額〇〇円でオンコール体制を準備し、実際の訪問が起きた際も自費での契約とする形ですね。繰り返すならすぐ通常の保険介入に切り替えるイメージでしょうか。
こういった既存の制度に微妙に合わないケースはよくあります。
・保険制度の中で工夫ができないか
・自費でのサービスとして工夫ができないか
などを検討していきたいですね。
ちなみにオンコールでの対応は3つに分かれます。
①お電話での相談のみ
②救急車を呼ぶことを伝え、救急対応してもらう
③緊急訪問として、看護師が訪問する
ですね。
そう考えると、③意外は#7119(看護師の救急相談サービス)で対応できたりもします。
他に民間のお助けサービスみたいなものもあるので、オンコール以外の対応策も検討しておくと良いかなと思います。
参考
Q
利用者が緊急時対応だけの訪問看護を希望した場合、緊急時訪問看護加算のみ居宅サービス計画に組み込むことは可能か。
A
緊急時訪問看護加算のみの算定はできない。
介護保険最新情報vol.71介護報酬等に係るQ&Avol.2
また、厚生労働省 介護サービス関係Q&A集の46ページからもチェック可能です(R4.7.20まで収載されたもの)