訪問看護制度Q&A
精神疾患の利用者さんで、精神科訪問看護指示書で介入していました。
褥瘡ができてしまい、処置が必要になるのですが...
この場合、保険は医療保険、介護保険...どちらになりますか?
2つののポイントがありますね。
まず大前提ですが、保険の判断は指示の内容によります。
つまり、
・精神科訪問看護指示書で精神疾患に対する対応が示されていれば、医療保険。
・主治医が変わり、褥瘡に対する指示に変われば介護保険(別表7でなければ)。
です。
精神の指示書で、褥瘡の処置は行っても大丈夫ですか?
それが2つ目のポイントですね。
条件付きで介入可能です。
皮膚科医から精神科医に情報提供があり、精神科訪問看護指示書に「精神科疾患名」「褥瘡の状態と処置内容」が記載された場合、訪問し処置ができますよ。
なるほど...
先生間で情報共有をしていただければ良いのですね。
たしか、主治医が2人で、精神科の指示書と褥瘡処置の指示書、2枚出してもらうというのは駄目でしたよね?
はい。それは残念ながら...
訪問看護の指示書は、1人の主治医が出すもので、複数の医師から指示書をもらうことはできないですね。
ありがとうございました!
参考
Q
【精神科疾患以外の疾患で処置が必要な場合について】
精神科訪問看護指示書の交付を受けている利用者が、褥瘡を形成し、皮膚科医から処置の依頼があった。精神科訪問看護指示書で訪問できるか。
A
皮膚科医から精神科医に情報提供があり、精神科訪問看護指示書に「精神科疾患名」「褥瘡の状態と処置内容」が記載された場合は訪問できる。
令和3年4月版 訪問看護業務の手引
熊本県看護協会 訪問看護サポートセンター