訪問看護制度Q&A
かなりイレギュラーなのですが、3ヶ月に一回しか介入しない利用者さんがいます。
ですが、オンコールはお願いしたいと言われていて、どう捉えて良いか迷っています。
どうすれば良いでしょうか?
そうですね、いろんな考え方がありとりあえず「制度」としてですが...
自治体によって判断が分かれる可能性がありますが、「制度」で捉えた場合は、基本的に算定可能となると思って大丈夫です。
そうなんですね!
もし緊急時訪問看護加算を算定するとしたら、実務上はどんなところに注意すれば良いでしょうか?
まずは、毎月の算定がとれないことです。
緊急時訪問看護加算は、月のはじめの実際に訪問を行ったタイミングで、算定されます。
つまり、4月訪問、5月訪問休み、6月訪問休み、7月訪問...
であれば、加算の算定ができるのは4月と7月になります。
続いて、利用者さんの体調がわからないところも注意が必要です。
オンコールが鳴ったとしても、訪問をしていないので...ちゃんとした助言ができるかは疑問があります。
ちなみに、何故その利用者さんは訪問頻度が少ないのにオンコールを希望されているのでしょうか?
ありがとうございます。
転倒した場合のリスクを考えているみたいで...
なるほど!
介入頻度が少ないので、転倒リスクとしてはさほど高くないのでしょうか...?
その場合であれば、例えばアルソックなどの一般事業者を利用したり、転倒時は救急車対応をするようにしたり、家族に連絡がいくようにしたり、行政の相談サービス(救急安心センター事業:#7119)を利用したり、いくつかのパターンがあると思います。
また、もしも転倒リスクが高いのであれば、リハビリの介入を検討するべきだと思います。
3ヶ月に1回の頻度が適切とは思えず...
最後に、ケアマネさんからも「加算をとりたいだけの事業所」と捉えられるリスクもありそうですね。
制度としては可能と思われますが、個人的には加算算定にネガティブな印象です。
たしかに、オンコールで対応しなくても、いろんなパターンは考えられそうです。
ちなみに、リハビリだけの介入だったとして、オンコールの加算は算定可能ですか?
リハビリだけの介入で、オンコールの依頼があるケース、こちらの方がちょこちょこみられますね。
先程と同じ回答ですが、制度としては可能です。
介護保険であれば、3ヶ月に1回程度看護師さんが介入していると思います。
医療保険であれば、毎月ですね。
アセスメントをセラピストと連携しておくことが必要なのは間違いないですね。
ただしこちらも、本当にオンコールを行う必要があるならば看護師さんの介入を検討するなど、考えることはたくさんありますね。
参考
Q
介護保険の利用者で、3か月に1回の訪問を行っています。緊急時訪問看護加算の算定は可能でしょうか?
A
介護保険の緊急時訪問看護加算は、利用者・家族等に対する24時間連絡体制と計画外の緊急訪問も必要に応じて行う体制をとっていることに対する評価です。よって、仮に緊急連絡や緊急訪問がなくても1月につき1回当該加算は算定できます。当該加算の算定に当たっては、都道府県知事等に当該体制の届出が受理されていることと利用者の同意が必要です。(緊急時訪問看護加算のみの算定はできません)
新潟県看護協会 訪問看護電話相談Q&A