訪問看護制度Q&A
自分は新米の訪問看護師です。
看護師の業務が、どこまで認められているかちょっとわからなくなってしまいました。
注射に関して、
・皮下注
・静脈注射
・筋肉注射
などは行っても良いんですよね?
はい、診療の補助の範疇として実施が認められているので、大丈夫ですよ
(もちろん医師の指示が必要です)
ありがとうございます。
医師の指示というのは、どういった形で指示をもらえば良いですか?
訪問看護指示書への記載ですね。
もちろん点滴指示書(在宅患者訪問点滴注射指示書)でも大丈夫ですが、こういった書類をもとに実施します。
実際に指示書がきたら少し緊張をしますが...
在宅で注射を行うことって多いでしょうか?
また、病院での内容と変わりはありますか?
点滴は比較的よく行いますね。筋肉注射はあまり行わないかもしれません。
点滴の作成や滴下数の確認の手技は、病院等で行っているものと変わりありませんよ。
在宅で考えておきたいのは、病状や介護状況、療養環境に合わせた工夫の必要性です。
病院であれば、点滴が漏れてもすぐ対応できると思います。
在宅でも2時間以上かけて点滴を行うことが多いのですが、漏れてしまった場合はすぐ対応できないこともあります。
ご家族さんに、
・点滴が漏れた場合すぐ連絡をしてもらうこと
・慌てなくて良いこと
などを伝えておきましょう。
また、点滴時間は医師からの指示で実施しますが...
2度目の訪問時間(看護師が再度訪問できる時間)に合わせて医師と時間の調整を行うこともあります。
あとは...脱水気味の方はやっぱり難しいので、日々の水分摂取についてもきちんと指導しておきたいですね。
参考
Q
【看護師による皮下注射や筋肉注射は認められているか】
静脈注射に関しては記載があったが、皮下注射や筋肉注射は看護師の範疇として認められているか。
A
皮下注射や筋肉注射は、診療の補助の範疇として実施が認められている。
訪問看護指示書に注射指示の記載があれば訪問看護師も実施できる。その場合、注射に関する訪問看護ステーションの体制や活動方針等について医師と十分話し合う必要がある。
[静脈注射の実施に関する指針(日本看護協会),看護業務をめぐる法律相談(新日本法規)]
熊本県看護協会 訪問看護サポートセンター