訪問看護制度Q&A
ガン末期の方を担当することになりました。
この方は医療保険での介入でしょうか?介護保険での介入でしょうか?
ガン末期の方であれば、厚生労働大臣が認める「医療保険による訪問看護が可能な疾病」(別表7)の項目に入るので、医療保険の介入になります。
指示書に末期であることが記載されている必要がありますので、その点だけご注意ください。
ガン末期と言われているのですが、指示書には記載がなかったです。
この場合はどうすれば良いですか?
状態としてがんの末期であれば、高頻度の訪問が必要になる可能性が高く、指示書に記載がないとそれに対応しにくくなる可能性があります。
ですので、主治医(クリニック)に連絡し、記載の相談をしましょう。
指示書の修正依頼って行っても大丈夫ですか?
前提として、依頼というよりは「相談」が良いですね。
「ガン末期と伺っておりますが、指示書にはその記載がありませんでした。
記載があると、介護保険の点数上に問題がなくなり、適切な形で訪問看護を行うことができます。ご記載いただくことは可能ですか?」
みたいな形ですかね。
週 4 日以上、かつ 1 日に2~3 回の複数回訪問看護の利用ができるようになるところも頭に入れておきたいですね。
淡々と処理してくださる病院さん、クリニックさんも多いので、指示書の修正に関する相談はあまり気にせず行ってください。
別表第7:厚生労働大臣が定める疾病等
- 末期の悪性腫瘍
- 多発性硬化症
- 重症筋無力症
- スモン
- 筋萎縮性側索硬化症
- 脊髄小脳変性症
- ハンチントン病
- 進行性筋ジストロフィー症
- パーキンソン病関連疾患
- 多系統萎縮症
- プリオン病
- 亜急性硬化性全脳炎
- ライソゾーム病
- 副腎白質ジストロフィー
- 脊髄性筋萎縮症
- 球脊髄性筋萎縮症
- 慢性炎症性脱髄性多発神経炎
- 後天性免疫不全症候群
- 頸髄損傷
- 人工呼吸器を使用している状態